川上恵(沙羅けい)の芸術村
 
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 エッセーリスト



 
31  いとしの黄身    好きなおでん種は……、子供がえりだろうか
32  野迫川レポート  無名だった村がいちやく有名になった。せきとめ湖……
33  大盤ぶるまい   両手に抱えきれないほどの菊の花を持って、会いにいく
34  メトレス       私はサクラを繋いでいる鎖から手を離したくなった
35  お正月        延々と続いている私だけの正月行事がある
36  湖底の家      驚いた? 私達の家はダムの底に沈んでしまったの
37  デビュー      念願のデビューを果たした。その日私は18歳になった
38  麗しの骨      真っ直ぐな背骨、まあるい頭部。まあ可愛い……
39  忘れないでね   今年は狂ったように椿がさいた。桃色の白色の
40  有難う       この2週間の間に、大事な人を2人なくした
41  妙なものが    ジャガイモに変な実がなった。ミニトマトのような
42  もう寂しくない   バクテリアだった、藻だった、魚だった。すっかり忘れていた
43  羽虫が飛ぶから  お母ちゃん、犬の鼻がぬれてるよ、風邪をひいているんだね
44  わたし        私のなかには他人が住んでいる  2×世紀の医療とは
45  お迎え        お迎え現象なるものが、取りざたされている。何をいまさら
46  奇病にかかった  今年の夏、それは突然にやって来て、私は戸惑っている。
47  奇病がなおった  突然襲った奇病は、突然去った。何の前触れもなくである
48  今年の出来事  たった3つなのに、鮮明な記憶が思い浮かばない、困った。
49  はしご       欲どおしくも初詣のはしごをした。名前に惹かれて夜都技神社
50  あびこさん      節分に、霊験あらたかなあびこさんで厄落とし
51  心がざわつくとき  突然にでてくるんだもんなあ……涙なしには読めないよ
52  うちの椿      もうちょっと椿らしく落ちられないの。椿はもののふ
53  河童  仄かに爽やかな香りが漂って、私は河童になった
54  残暑お見舞申し  ビール美味しく飲めていますか? この夏きまってこう聞かれた
55  やなせたかし様 アンパンマンで有名になる、もっともっと昔から大好きだった
56  よいお年を    一夜飾りは縁起が悪いと30日の夜に飾った。……のに 
57  石の記憶    石の標本を買った。何の役にも立たないものが大好きだ 
58  狐           狐の顔にも意地悪そうなのや、無表情なのや、美形がいて
59  流行の先端     といってもファッションの話ではないのです。最近、私は
60  続・親指      そうだ、昔、お父さんは一番偉かったんだ! 忘れていた