川上恵(沙羅けい)の芸術村
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                   ワクチン接種 3回目



    「え、なにこれ? こんなはずじゃないのに」

    2月26日、9時半に受けた3度目の接種、午後からだるくて仕方がない。
    あまりに辛いのでベッドにもぐりこんだ。夕食は夫が作ってくれたが、欲しくない。
    夜には38度をこす熱が出た。寒気がする。
    腕は10cm以上もピンクに色付き、熱を持って腫れている。

    1回目も2回目も少し腕が痛いだけで、副反応らしい副反応は出なかった。
    だから3回目も余裕だと嵩をくくっていた。
    「なのに、どうして?」
    友人や知人たちに聞いても、「3回目、楽なもんやよ」と、みな同じ答えだった。
    それに高齢者は副反応が出にくいと言うではないか。
    「なのに、どうして?」
    一晩じゅう、熱とだるさと腕の痛さで、長い夜だった。

    翌日に熱は37度7分まで下がった。
    ところが今度は首のリンパ節が腫れだした。ワクチンはファイザーである。
    ネットで調べてみると、リンパが腫れるのは0、03%の割合というではないか。
    つまり10000人に3人。この確率、なんと狭き門ではないか。
    今年は年賀状のお年玉切手も当たらなかったというのに。こんなのには当たるん
    だからなあ……

 
    3回目の接種は最初から暗雲が漂っていた。
    本来なら私は1月に接種予定だった。
    だが喉の調子が悪く、医者から「今回は見送りましょう」と、帰された。
    私は子供の頃から、冬場は常に喉の調子が悪い。風邪をひいているわけでもないのに。
    その旨を医者に説明をしたが、接種は1か月の延期となった。

    そして今回のこの結末である。
    私は決心をした。また新種のコロナ株が出現しても、私に4度目はない。
    ああ、痛いなあ。
    
                   2022.3.1