川上恵(沙羅けい)の芸術村
 話のポケット
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                    ワクチン接種



    通常の診察で、かかりつけの医院へ行った。
    診察室に入るなり、医者からコロナワクチンの説明と接種日の話があった。
    えっ、もう? 打つ意思はあるけれど、それはもっともっと先でいいのに……。
    だが一方では最近の大阪の爆発的な感染者数が頭をよぎる。
    変異株というのも気味が悪い。

    私はアレルギー性の喘息や鼻炎に苦しめられている。長期間、通院もしていた。
    だが喘息や鼻炎は治らない。
    アレルギー体質でも大丈夫だろうか、なにやらショックとやらを起こさないだろうか?
    心配をしつつも、あっけなく、1回目の接種日は5月26日と決まった。
    ちょっと安心な気持ちと、不安さが入り混じった複雑な心境である。

    夜、息子にワクチンの接種日が決まったと、話した。
    「朗報やな!」、即座に息子は言った。
    そうか朗報なのか、私にとっても家族にとっても朗報なのだと不安が薄くなった。


               2021,4,27