川上恵(沙羅けい)の芸術村
 話のポケット
エッセー  旅  たわごと    雑感 出版紹介 




                     地球儀



    ミラノ・コルティナ。冬季のオリンピックが開催されている。
    ミラノって、イタリアのどの辺りにあるのだろう? 疑問に思いながら競技を見ている。
    そのうえ、
    表彰台にのぼる選手たちの国の場所があやふやで、なんとも、もぞもぞとした気分だ。
    カザフスタン、ラトビア、ジョージア、スロベニア……。
    「たぶん、あの辺りなんだろうなあ……」
    落ち着かないことこの上ない。

    いくらなんでも、これではあかんでしょう
    と、重い腰をあげ2階から大きな地球儀を持って降りてきた。
    地球儀に触れるのは何年ぶりだろう。
    ゆっくり地球儀を回してみる。
    「ミラノってイタリアの北部なんだ!」
    見つかった時のちょっとした嬉さ……。
    スロベニアはアルプス山脈の南端にあるのか、だが見つからない所もある。
    私の目が悪いのか、地球儀が古いのか。たぶん両方なのだろう。

    地球儀は、色々なことを思い出させ、想像させる。
    ここが日本で、私が唯一行った外国の西安はここ。
    行ってみたい所は喜望峰・オーロラの見える北の国・星の王子様が降り立ったサハラ砂漠……
    オリンピックでの知らない国を探すのをよそに、私の指はいたるところを探し当て、
    思い出に浸ったり、未知の土地を空想したりと、つかのま私を世界大旅行に誘う。

    
2026.2.20