川上恵(沙羅けい)の芸術村
 話のポケット
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               結実の年



    朝一番に息子からメールが届いた。
    「お早うさん、いよいよ最終回ですね。雨も上がって天気はいいですよ!
    体調はどうですか?
    しっかり楽しんで&頑張って来てください。21年間、ご苦労さんでした」

    前日までの寒さが嘘のような暖かな朝だった。
    私は月に2度、仲間たちと文章の勉強をするために奈良に通う。
    今日がその最終回だ。21年を振り返ると万感の思いがある。

    「メール有難う!素晴らしい天気だね。神様が偉かったね、頑張ったねと祝福してくれて
    いるのかな。潤がパソコンを教えてくれたから出来たことだよ。有難う」
    さっそく返信をした。

    見慣れた車窓の風景が優しい。

    来春からは月に1度の、違った集まりになる。新しいスタートを切る。
    新生の年になるのだ。楽しみである。
    過去を振り返らない人間は、こういう時、前向きでいられ幸せである。

 
    もう1つ万歳をしながら終えた会がある。
    「百舌鳥古市古墳群を世界遺産に」ということで、10年間、地味〜に面白がりながら
    イベントを行ってきたチームだった。素敵な10数名の仲間だった。
    交われば交わるほど、心地よくなってゆくチームだった。
    
    2019年、百舌鳥古市古墳群は世界遺産登録をされ、会は解散となった。
    素晴らしい解散である。

    つくづく、今年は結実の年だったなあと思うのだ。

                   2019.12.23