川上恵(沙羅けい)の芸術村
 話のポケット
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               すぐれもの



    引きこもりに慣れてっしまって、通販での買い物がますます増えた。
    最近では洋服でさえ、カタログショッピングだ。

    だが、
    衝動買癖のある私は、品物が届くとなんど後悔することか。
    買った時点で熱が冷めてしまうのだ。
    惚れっぽくて飽きやすい性質は、こういう時にも災いをする。

    今年の5月購入の「ヒーター付きマッサージ座椅子」は、もはや無用の長物と化している。
    背中が温まって気持ちがいいと、使用したのはほんの数回だけだ。
    狭い家に2台もマッサージ機とは、一体何を考えていたのだろうと、マッサージ機には責任が
    ないのに、部屋の隅に追いやって邪魔者にしている始末だ。

    ところが数日前に届いた、「ハンディファン」は思わぬ優れものだった。
    重さ130gほどの手持ち扇風機だが、
    充電式で、1、5時間〜3時間、連続使用が出来る。しかも風量は3段階調節ができ、結構心地
    いい風が送られてくるのだ。
    それに置台と、首掛け用のストラップがついている。値段も1000円〜 とリーズナブルだ。

    どうせ玩具みたいなものだろうと嵩をくくっていたが、なんのなんの。
    期待をしていない時に限って、優れものと出会えるようだ。

    今年の夏はマスクでより暑い夏になるだろう。お勧めしたい小物である。
    

  2020.6.29