川上恵(沙羅けい)の芸術村
 話のポケット
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                   ぬるま湯の心地よさ



    コツコツとする努力が苦手である。
    何事によらず三日坊主もいいとこだ。
    
    だが健康に対する憧れは強い。
    食事療法、体操、散歩、サプリメント……、けれども続いたためしがない。

    だが、ここにきて私にぴったりな健康法を見つけた。日光浴である。
    15分で良いのが、せっかちな私にぴったりだ。

    日差しの良い日、私は二階の南向きのベランダに出る。
    ベランダは、タオル・下着・パジャマ・靴下などなど洗濯ものでいっぱいだ。
    私は背もたれ付きの椅子に座る。
    目の前には蛸足の物干しリング、靴下がぶら下がっているが、そんなことは気にしない。

    太陽がベランダいっぱいに差しこんでいる。
    なんといい気分なんだろう、まるでぬるま湯につかっている心地よさ。
    「手のひらを太陽に透かしてみれば、真っ赤に燃えてる僕の血潮……」
    アンパンマンの歌を口ずさみながら、手のひらを太陽にかざしてみる。
    ほんのり灯りがともったように、手のひらの中が赤い。
    「ああ、ドクドクと血が通ってるんだ」、私は嬉しくなってひらひらと掌を揺らす。
    
    骨が丈夫になって、免疫力が上がって、夜は熟睡ができて、と結構なことずくめの日光浴、
    ものぐさな私は今日で4日目に突入である。


               2026.3.28