川上恵(沙羅けい)の芸術村
 話のポケット
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                   庭の花々



    参ったなあ、この暑さ。
    5月だというのに、最近はなんと25度を越す日が続いている。28度と言う日もあった。
    暑さは苦手だ。極端に暑さに弱い。子供のころからだ。季節の変わり目の時期は
    必ず学校を1週間程度休むのが常だった。

    去年の酷暑は特に酷かった。体重が5キロほど減った。痩せたといって喜べない状況だった。
    今年の夏が怖いなあ……今から気が重い。
    自分で自分の機嫌をとって暮らさなければなあ……
    でも、これ以上どうして機嫌を取る? けっこう甘やかしてるんだから……。

    そんな私をしり目に庭の草花は嬉々として、咲き誇っている。
    狭い庭が色とりどりだ。
    中心部分が赤いセッコク、紫蘭、カラー、ラン、レースのようなピラカンサ、ハーブ……
    少し前までは、サクランボが真っ赤な実をいっぱいつけていた。
    手入れも十分でない植木達なのに、5月の青い空の下、その美しいこと逞しいこと。
    今をせいいっぱい咲いている。
    花は私の手入れが雑だとは文句を言わない。時期が来れば咲く。健気だなあ。

    「かしこい、かしこい」。私は草花たちに声をかける。
                     

  サクランボ   紫蘭   セッコク   ピラカンサ

                 
                  2026.5.15