川上恵(沙羅けい)の芸術村
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                   マスク事情



    コロナウイルスなる厄介なものが蔓延して、気味の悪い事である。
    致死率はそう高くないが、高齢者や持病を持っている人は重症化しやすいそうだ。
    こういう場合の高齢者って、何歳からを言うのだろうと思いながら、私はしっかり高齢者に
    入っているな、それにピックアップされている持病も複数持っているなと、危機感を覚える。
    
    それにしても、
    コロナって、太陽の周りでメラメラ燃える散乱光じゃないの。あるいはコロナビール。
    それにコロナ石油ストーブ、そうそうコロナという車もあった。
    どれも、明るくて暖かくって元気の出るものばかり。
    なのにウイルスにも、コロナって。
    ジメジメと陰険でそのくせ動きが素早くて、油断がならない。


    幸か不幸か、今の私に急を要する用事はない。どうにでも都合のつく不要不急の
    ものばかりだ。
    歳を重ねるということは、そういうことだ。
    とはいえ、時おりの外出の際には必ずマスクをつける。
    たった1時間の外出でもである。

    家に帰ってマスクを外しながら、
    「こんなマスク不足の時に、1時間使っただけで捨てるのは申し訳ないなあ。
    世間の人達はどうしてるのだろう」と、未練気に新品のようなマスクを捨てるのだ。
    グレーの洗えるマスクも購入したが、つけている人が若者ばかりで、なんだか気がひける
    のである。 
    
    帽子に濃い色のサングラスにマスク。なんとも怪しい格好だ。
    新型コロナウイルスが早く退散してくれることを願うばかりだ。


             2020.2.26