川上恵(沙羅けい)の芸術村
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                川上治療院



    ここにきて、しばらく形を潜めていた脊柱管狭窄症が暴れ出した。
    市民病院へ行こうか、それともO整形病院へ行こうか。
    しかし今の時期、待合室で並ぶのもなあ……。
    医者から見せられた、曲がった背骨から神経が飛び出ているレントゲン写真が
    脳裏をよぎったが、命にかかわるわけじゃないものと、病院へ行くのを止めた。

    幸い医者から処方された、強い鎮痛剤と弱い鎮痛剤、それに湿布もある。
    整形外科や整骨院には長年通っていたので、治療の方法も分かっている。
    結局は手術以外に完治はないのだ。

    我が家には雑多な治療器がある。
    場所をとるマッサージチェアーに足温器、低周波治療器、温灸器、指圧器、お灸……。
    整骨院に据えられた、大がかりな機械からすれば、玩具のようなものだが、
    これらを組み合わせれば、なんとかなるだろう。
    
    2階の六畳間に、健康器具を集めた。
    川上治療院の開院だ。

    というわけで、午前中は“かわかみの湯”で湯治。
    午後は2階の川上治療院に通院である。
    他に患者もなく、何より近いのが助かる。
    そのうえ、テレビを見ながらお菓子を食べながらの治療である。
    マッサージ、低周波治療、そして足温器が済めばロキソニンの湿布。
    小1時間のコースだ。
    
    なにより我が家には優秀はマッサージ師が1人いるのである。
    
    こういう時、私はプラス思考で大雑把な性格を、有難く思うのである。

                2020.4.10