川上恵(沙羅けい)の芸術村
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                七味五悦三会



   自分が幸せなのかどうなのか、実のところ分からない。
   そもそも幸せって、どの程度を言うのか分からない。
   漠然としていて、幸せの定義がはっきりしないのだ。

   そんなとき 「七味五悦三会」という、素敵な言葉を知った。

   1年間、初めて食べるおいしいものが7つ。
   楽しかったことが5つ。
   新しい出会いが3人。
   
   江戸時代の話である。
   家族みんなで除夜の鐘をききながら、
   「七味五悦三会」があれば、今年はいい年だったねえと、喜び合ったそうだ。
   なんともほのぼのとした、一家団欒である。

   なるほど幸せが具体的で、よく分かる。幸せ探しなどしなくても済む。
   その人その人のレベルでの、美味しいもの・楽しかったこと・出会い。
   幸せの高望みをしなくていいなあ。
   

   「うん?」
   でも、これって若い時ならいざ知らず、結構ハードルが高いなあ。


                 2019.1.16