川上恵(沙羅けい)の芸術村
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                     花束



     大きな花束をもらった。真っ赤なバラの花束だ。
     この花束を楽しみに、私は1年間頑張っているのかも知れないなあ。
     久々の忘年会は誰一人欠席もなく、10人を超す賑やかさだ。
     コロナは下火になったのだな、とつくづく実感する。
     
     文章を書く仲間の集まりは格別だ。
     古参の人も、新人さんも、どこか精神の1部分が似ている気がする。
     大勢とはもちろん、1人でも楽しく行動できる気散じな人達……。
     この心地よさは25年をかけて、折々の人達と作り上げてきたんだなあ……、
     と感慨深い。
     貴重な花束はずしりと重い。花束の似合う女性でいたいなあ。

     花束と言えば、
     12月に入ってまもなく、両手に一杯の菊の花を頂いた。
     白やピンクや黄色の小菊である。
     マーガレットのような花弁のものや丸い形のものなど、それぞれに可憐である。
     何より、畑から切りたて直行の香り高いこと。
     2週間近くになるのに、さすがに香りは消えたが花はまだまだ元気だ。

     いま我が家は赤いバラと小菊で贅沢である。
     

2023.12.15